シンプルな言葉を歌えるように叩き上げすればいい【#377.Wide Field of View】

zukisuzuki

妥協記録

「愛」という言葉を、

自分がつくる曲の歌詞に入れることが恥ずかしい。

20代の頃はそんなことをずっと思っていた。

10代の頃はそんなことは思わなかった。

20代の頃になぜかそう思った。

30代になると、再びそうでもなくなった。

愛という言葉

「愛」という言葉はシンプルだ。

アンパンマンで「愛と勇気」を謳っているので、小さな子どもでも知っている。

誰もが知っていてシンプルだけど、いざ使うときはなかなか難しい。

難しい理由としては、

「シンプルすぎて安易に聞こえる」

「シンプルすぎて背伸びして聞こえる」

「シンプルすぎて自分の言葉ではなく感じる」

総じてまとめると「シンプルすぎて恥ずかしい」という感情が沸き起こる。

しかし逆に考えれば、

シンプルが安易に聞こえなければいいし、背伸びして聞こえなければいいし、自分の言葉にすれば何の問題もない。

つまり、

シンプルな言葉を歌える自分に、叩き上げすればいい。

10年間、「愛」という言葉を使わずに歌詞を書き続けた人が歌う「愛」は、安易に聞こえることもない。

愛している女性がいる男が歌う「愛」は背伸びして聞こえることもない。

普段から自然に口に出している「愛」は自分の言葉に聞こえないこともない。

シンプルに見合うだけの自分になれば、

使える言葉が増える。

Wide Field of View(2019)

  • コンセプトは”広い視野”
  • Logic Pro Xプリセットを基盤にサウンドメイク(以下参照)
  • シンセサイザー【Digital Meditation】【Floating Plasma】【Dynamic Swell】
  • ピアノ【Steinway Grand Piano】