一生懸命、存在を伝える【#144. A Sence Of Loss】

zukisuzuki

妥協記録

音楽にのめり込んだきっかけは、

TVの音楽ランキング番組。

新しい音楽との出会いは、

ほぼスペースシャワーTVだった。

90年代後半、

毎週、

本屋でオリコンチャートをチェックするのが習慣だった。

にも関わらず、

2000年代前半にはチャートに興味を無くしてしまっていた。

ロック、オルタナ、インディーと呼ばれるジャンルの音楽と出会い、

チャート音楽より数段かっこいい音楽があることに衝撃を受け、

全くチェックすることがなくなった。

大衆性への拒絶。

焼き増し音楽への絶望。

チャートはくだらないと思うことが増えた。

その感覚のまま20代を過ごしてきたら、

かっこいいな、

広まると良いな、

と思う音楽ほど広まらない、

売れない、人気がでない、

という流れがお決まりで、

しかもいつの間にかすっかり慣れてしまった。

売れているバンドは宣伝力(大人の力)があるから

という便利な言い訳で済ましてきた。

昔の自分はそれで済ましてきたけど、

無性に腹が立ってきて、

ここ数ヶ月で少しづつやり方を変えた。

今まで作品づくりに費やしていた熱量と同じくらい宣伝をする

一生懸命、存在を伝える

当たり前だけど、

出来ていなかった。

宣伝はスマートじゃない、かっこ悪いし面倒

そんな昔の自分より、

やめるならやってないことをやり尽くしてからにしよう

と考える今の自分が勝った。

あいみょんや、

ビリーアイリッシュや、

ザ・イエローモンキーの新曲を聴いたら、

20年前の気持ちが蘇ってきて、

知らない人に知ってもらうには人気者の何倍も広める行動力が必要

だと背中を押してくれた気がしたよ。

地道にやっていけば

1年後には、

2年後には、

3年後には、

変化が出てくるかもしれない。

昔の自分からすれば、

“マジか”とうなだれるかもしれない。

遅いけど気付いてよかったと思っている。

A Sence Of Loss (2019)

https://youtu.be/xB2g5-ejQG0

Daily Memo

Cornelius – あなたがいるなら
名曲。小山田さんはストレートな曲に見せといての、小さな違和感を詰め込む技術に毎度感激。

「音楽は空気の振動に戻りつつある」 小山田圭吾と音楽の30年

さらに未知なる音楽体験を。小山田圭吾を知るための10のこと

4月にアップされたYahoo記事と好きなインタビュー。30年間で音楽業界が得たもの失ったものを語っている。

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