ギター縛りで曲作りをすることが【#209. Sandbox】
妥協記録
自分がおもしろいと思ったことだけをやりたい。
しかし、
いざおもしろいと思うことを探してみると、
なかなか見つからない。
パッと思いつかないのだ。
そんなとき、
自分のやりたくないことを想像する。
こちらは山のように出てくる。
水道水のように溢れてくる。
やりたくないことを把握してからようやく、
自分がおもしろいと思うこと、やりたいことが見つかるのだ。
制約
制約のなかでの遊びはおもしろい。
何か一つ、
縛り要素が含まれていると、
普段使わない脳みそを使うので、
今まで出てこなかったアイデアが飛び出して、
気持ちが盛り上がる。
封印を解く
曲作りにおいても同じである。
BGMの仕事を始めてからは、
ギター縛りで曲作りをすることが多くなった。
目的はふたつ。
DAWソフト音源での曲作りに慣れるためと、DAWソフト音源内の膨大な音色を把握するためだ。
仕事で発注されたときはたまにギターを使用するが、
ギターを手に持って録音するたびに、
秘密兵器を投入する気分になる。
RPGゲームで例えるなら、
“伝説の武具”の封印を解いた気分。
(ドラクエとかやったことない人はすみません)
制約によっては、
付き合いの長い「ギター」という楽器ですら、
“さぁさぁ、こちらへどうぞ!お願いいたします(ペコッ)”
と、勇者を崇めるがの如く、
接することができるのである。
Sandbox(2019)
- シンセサイザーを基盤に制作
- Logic Pro Xプリセットを基盤にサウンドメイク(以下参照)
- シンセサイザーは”Wow Lead”と”Sync Start”と”Erratic Motion”
- シンセベースは”Trap Bass”
- リズムマシンは”Beat Machine”
Daily Memo
ナカコー:自分は単純にビートの必要性をあんまり感じなくて。ビートは音楽を固定化する要素だと思っているんだけど、Madeggくんたちの音楽を聴くと、ビートによる固定化を避けてる気がして。意識的に使うときもあるけど、それはある種のパロディだったりして、そこも新しかった。「そもそもビートってなに?」というところまで戻ってる気がして、そこも面白かったから、今回の楽曲も必然的にそういうマインドで作りました。
ナカコー×Kazumichi Komatsu 「新しい日本の音楽」を談義する
【引用】CINRA.NET