便利ワード【#152.フラットコミュニケーションスランプ】

potekomuzin

妥協記録

必要最低限のコミュニケーション能力を欲している。

いわゆる世間話。

自分から率先して人に話しかけることが苦手で、

それがいつからなのかわからないくらい。

自然に苦手になっていた。

そんな二十代前半。

じわりじわり、

人見知り“というワードに嫌気がさし始めた。

しかし、

人見知り“という性格自体は別に嫌悪感はなく、

何でもかんでもその言葉で済ます、

便利ワード感に嫌気がさしていた。

やはりひねくれ者は、

昔の自分の真逆へ進もうとする。

なぜ人見知りが起きるのか調べたり、

雑談の仕組みについて調べたり、

鶴瓶師匠や千原せいじ氏の考え方を学んだり、

そこそこ研究した。

コミュニケーションの基礎は”まず相手に興味を持つこと“と学んでからは、

洋服を見て、洋服の特徴を告げるだとか、

手荷物を見て、何を買ったのかだとか、

ツイートを見て、直接会ったらツイートに触れるだとか、

そこそこの手札が揃ってきた。

ただ、そこそこの研究しかしていないため、

特徴を発見できないときのスキルは持ち合わせていない。

この場合、

さっさとあきらめて、

その場から立ち去る。

そのスピード、

その判断力は、

ズバ抜けている。(勝ち戦のみ応戦だ。小さな成功体験の積み重ねが大事だと言うだろう)

スランプ脱出の兆しが見えてきた。

フラットコミュニケーションスランプ(2016)

2018年に行われた、potekomuzinのはじめてのUSAツアーの様子をおさめたライブ映像。

動画撮影・編集:堤サバヲ(Sabawo Tsutsumi)
Amia Calva:http://amia-calva.com/
アンテナ(ANTENNA):https://kyoto-antenna.com/
フラットコミュニケーションスランプ

快楽に潜む表裏一体のウラ
真面目にシュール とても地味だ
距離 お前らとの距離が縮まる前に
寿命がきてしまいそうさ
フラットコミュニケーションの
試験は一夜漬けでは通用しない
誤魔化しのきかないルールだというが
ブームが誘惑

彩り豊かな昆虫図鑑を
ひたすら延々眺める時間

僕らのユートピア 賢くなれたら
ぬるま湯でふやけた 傷を洗おうか
フラットコミュニケーションスランプ

マイホームに埋葬

彩り豊かな小鳥の図鑑を
ひたすら延々眺める

自然に振る舞えて
相槌に困らない話題
考えれば毒しか思い浮かばない
色眼鏡を外せば
些細なことに気をとられない
ルールだというが
ブームが誘惑

彩り豊かな絶景写真を
ひたすら延々眺める時間

僕らのユートピア 賢くなれたら
ぬるま湯でふやけた 傷を洗おうか
僕らのユートピア 賢くなれたら
ぬるま湯でふやけた 皮膚を洗おうか
フラットコミュニケーションスランプ
皮膚を洗おうか
フラットコミュニケーションスランプ
傷を洗おう
フラットコミュニケーションスランプ
賢くなれたら
フラットコミュニケーションスランプ
脱出の兆し

Memo

  • 配信されているDemoはアルバム”CHASER“と同時期に制作
  • ライブではFunk要素やギターソロなど肉体的なアレンジ
  • ハイハット、スネア、シンバル&フィルに別々のドライブ上げめの歪みプラグインをかける
  • フィルはノイズトラックとしての役割なのでよりFuzzyな歪み
  • ベースもlogic内蔵シンセ(E-bass)にアンプシミュレーターをかけて打ち込み
  • 別トラックに同じベースフレーズをパーカッション系シンセでねじ込む(隠し味で)
  • ギターやエレピなどウワモノの存在感を抑えて、地下室で鳴っているような音像を目指す
  • ハイハットが大きいグルーブの邪魔になっていたので極力減らす

Update

【#203.Foundation】“音楽っていいよな”という感覚を、定期的に忘れる